スゴ技ニッポン

世界初の有機ELパネル「印刷方式」を業界標準に JOLEDの森政俊氏目指す

【スゴ技ニッポン】世界初の有機ELパネル「印刷方式」を業界標準に JOLEDの森政俊氏目指す
【スゴ技ニッポン】世界初の有機ELパネル「印刷方式」を業界標準に JOLEDの森政俊氏目指す
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 パナソニックとソニーの有機EL事業を統合したJOLEDが、世界初となる低コストの「印刷方式」で生産した高精細の有機ELパネルの量産に平成31年度にも乗り出す。印刷方式は有機ELで先行する韓国勢の「蒸着方式」と比べ、製造コストを2~3割下げられるのが特徴だ。製品技術開発部門第1グループの森政俊シニア・ゼネラル・マネージャーは、先行企業のいない中型パネル市場での事業参入を皮切りに印刷方式のデファクトスタンダード(事実上の業界標準)化を目指すと意気込む。

 --昨年12月に印刷方式で生産した中型の有機ELパネルを初出荷した

 「27年1月にJOLEDが発足したが、次世代技術の有機ELパネルでどう先行メーカーに対して勝ち得るか、有機ELを普及させることができるかを議論し、世界初の印刷方式に挑戦する方針を打ち出した。この3年の研究開発は当然失敗だらけだったが、製造プロセス、設備、材料、生産管理などで知見を蓄積し、次につながる技術の進化ができたと思う。実際にモノが出せたことでステージが変わるし、モチベーションになる」

 --印刷方式とはどのような技術か

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