コナン、ドラえもんが「海賊版サイトにNO」 小学館、漫画誌などで意見広告掲載へ

小学館の公式サイトには「名探偵コナン」の主人公、江戸川コナンが登場し、海賊版サイトを使わないよう呼びかけている
小学館の公式サイトには「名探偵コナン」の主人公、江戸川コナンが登場し、海賊版サイトを使わないよう呼びかけている

 漫画や書籍をインターネット上で無断公開する「海賊版サイト」問題を受け、小学館は4日、海賊版サイトを使わないよう読者に呼びかける意見広告企画「NO! 海賊版・違法サイト」をスタートさせた。「少年サンデー」など同社が発行する漫画誌などに掲載され、江戸川コナンやドラえもんなどの人気キャラクターが海賊版に「NO」を突きつける。

 広告が掲載されるのは計23誌。4日発売の「ビッグコミックスピリッツ」の広告には、同誌で連載中の漫画「あさひなぐ」のヒロイン、東島旭が登場し、「曲がったことは嫌い。正々堂々です」という言葉とともに、海賊版サイトを利用しないよう呼びかけた。15日発売の「コロコロコミック」には、ドラえもんが登場予定だといい、各誌の編集部の特色を生かした広告が掲載される。

 同社広報室によると、同社は10年近くにわたり、海賊版サイトなどにデータの削除を要請。年間20万ファイル近い削除を行ったが、それでも被害に歯止めがかからなかったこともあり、今回の企画に踏み切った。今後は、「週刊ポスト」や「SAPIO」など、漫画誌以外の雑誌にも広告を掲載予定だという。

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