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男性の臭いをケアする商品が充実してきた。身体についた臭いを抑える制汗剤やシャンプー、ボディーソープから、部屋に染みついた臭いをケアするものまで多様な商品が登場し、市場は盛り上がりをみせている。体臭や口臭で周囲の人に不快な思いをさせる「スメルハラスメント(スメハラ)」という言葉が浸透する中、自身の臭いに気を使う男性が増えていることが背景にあるようだ。(安田奈緒美)
周囲の女性が注目
「オトコの5大悪臭に効く」-。そんな宣伝文句が商品パッケージに記されている小林製薬の芳香・消臭剤「オトコの消臭元」(希望小売価格453円)は、昨春の発売以来、夫や息子の臭いを気にかける主婦らから注目を集めている。
同社が定義する「オトコの5大悪臭」は「汗」「皮脂」「タバコ」「加齢臭」「靴下」。開発を担当した福本高大さんは「男性が女性に比べて特に臭うというよりも、汗を拭かない、汚れた衣類をそのままにしてしまうなどの習慣が臭いを発生させている」と話す。
また、「男性向けの芳香・消臭剤を購入するのは本人ではなく、周りにいる奥さんや彼女、母親というケースが多いため、男性が放つ臭いを客観的に知る必要があった」と福本さん。そこで、同僚の男性宅を訪問し、枕元やげた箱などから臭いを採取。それらをもとに研究所で疑似的な「オトコの臭い」をつくるところから開発を始めたという。