ミュージシャン、伊藤銀次さんが自伝 音楽ジャングルでサバイバル、半世紀の歩み

 「そもそも僕は、『ドント・ルック・バック』(ボブ・ディランの記録映画の題名)で、いつだって『今』しかなかった」が、あえて振り返ってみたら、さまざまな人との出会い、懸命に取り組んだ成果が足跡として残っていた。「それらが、音楽の世界の今後に役立つのなら」。自伝には、そんな思いも込めた。

 振り返れば、「音楽の世界はジャングルだ」とも。

 「大滝さんに誘われ、退路を断って出てきた東京。そこからサバイバル人生が始まった」

 なぜ生き残れたのか考えた。努力はした。だが、どんな世界でも努力するのは当然。努力しても、才能があっても報われない人ばかりなのが、音楽ジャングルだ。

 「たぶん、僕はチャンスをかぎ分ける独特の嗅覚を持っていた。それと、たくさん失敗した。でも、めげずに学び、学びを重ねて失敗を減らした。サバイバル(生存競争)とリベンジ(雪辱)が、僕の音楽人生」

(文化部 石井健)

 自伝発売を記念したトークショーが6月17日午後4時から、イベント・カフェ「アゲイン」(東京都品川区小山3の27の3ペットサウンズ・ビル地下1階)で開かれる。サイン会も予定。入場2000円(税込み)。予約・問い合わせは電話03・5879・2251。自伝は2000円+税。

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