ミュージシャン、伊藤銀次さんが自伝 音楽ジャングルでサバイバル、半世紀の歩み

ミュージシャン、伊藤銀次さんが自伝 音楽ジャングルでサバイバル、半世紀の歩み
ミュージシャン、伊藤銀次さんが自伝 音楽ジャングルでサバイバル、半世紀の歩み
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 音楽活動47年目に入った伊藤銀次さん(67)が自伝を著した。大滝詠一さんに見いだされたギター奏者で自らも歌うが、編曲の立場で佐野元春さん(62)、アン・ルイスさん(61)、ウルフルズ…ら、大勢の音楽家の音作りに携わり、彼らの音楽のかじ取りを手伝った。それがまた、日本におけるロックやポップスの行くべき道筋を示した。自伝には、半世紀近いその歩みが記されている。

歴史

 伊藤さん…いや、多くの音楽家たちがそう呼ぶように、ここは「銀次さん」としよう。銀次さんの自伝は「MY LIFE、POP LIFE」で、出版元のシンコーミュージック・エンタテイメント(東京都千代田区)から打診され、語り下ろした。

 「日本の軽音楽史で銀次さんの名前は、日本語によるロックの黎明期(れいめいき)(1960年代末~70年代初頭)以降、要所要所で出てきます。銀次さんが自身の歴史を語れば、そのまま日本の軽音楽史を時系列でたどる本ができると考えました」と同社書籍編集ルームの荒野政寿チーフ・エディター(45)が自伝の狙いを明かす。

 声をかけられた銀次さんは「自伝なんて、ナポレオンのような偉人が出すものでは?」と驚いたが、「僕の歩みを語るだけで、今日のJポップに至る流れがあぶり出されるならおもしろい」と引き受けた。

 仕事の合間を縫って六十余年の半生を語る作業は3年かかった。録音は、延べ約50時間に及んだ。

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