神奈川県民の警察官横顔

(下)藤沢署刑事1課盗犯係・佐藤友兄警部補(56)

【神奈川県民の警察官横顔】(下)藤沢署刑事1課盗犯係・佐藤友兄警部補(56)
【神奈川県民の警察官横顔】(下)藤沢署刑事1課盗犯係・佐藤友兄警部補(56)
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 ■「捜査は人間力」胸に全力

 窃盗事件を主戦場に捜査を行う。逮捕にこぎつけても相手は泥棒で生計を立てる「職業泥棒」だ。取り調べに対して容易に口を割らない。そんな犯罪のプロと対峙(たいじ)し続け、28年。かつて学んだ「捜査は人間力」というモットーを胸に犯罪捜査に力を注ぐ。

 平成29年、藤沢市の病院で窃盗事件が発生。その後、立て続けに病院が狙われる連続窃盗事件へと発展し、捜査指揮を執った。防犯カメラ映像をもとに1人の男を割り出し、数カ月の秘匿捜査を経て同8月、男を逮捕した。男は余罪が約40件に及ぶ常習者だった。

 決してワンマン指揮官になることはない。「自分一人の力では(事件を)解決できない」ことを過去の経験から知っているからだ。警察官だった叔父の威厳ある姿に憧れた。刑事への道を示してくれたのは、栄署勤務時代に出会った「恩師」と慕う署長の言葉だった。「お前、刑事やってみろ!」。刑事を勧められた理由を問うたことはない。だが、署長は捜査1課長も務めた刑事畑の人間。「そんな署長にかわいがってもらっていた。あれが分岐点だった」と振り返る。

 その後、平塚署刑事1課盗犯係に配属された。当時の同署管内では殺人事件などの発生が相次いでおり、捜査本部の応援に入ることの方が多く、目の回るような日々を送っていた。

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