奈良県明日香村の近鉄飛鳥駅前に、道の駅「飛鳥」が今秋オープンすることが決まり、同村役場で道の駅登録証の伝達式が行われた。村が既存施設を活用して整備し、飛鳥観光の拠点を目指す。道の駅は県内で15カ所目となるが、鉄道駅に直結するのは初めて。
道の駅は広さ約8300平方メートル。駅そばにある観光案内施設「飛鳥びとの館」を7~8月に改修し、来訪者のリクエストに応えるコンシェルジュが常駐する「iセンター」に衣替え。道の駅の中心施設として、飛鳥のイベントや宿泊情報を素早く提供できるようにする。
また、大型車4台を含む車52台が駐車できる駐車場も新たに整備する。国道169号を挟み、駅の東側にある農産物販売「あすか夢販売所」(農事組合法人ふるさと明日香運営)を道の駅の施設に取り込む計画。将来的には飲食店の誘致や駐車場機能のさらなる強化も目指すという。
伝達式に出席した森川裕一村長は「村では明日香まるごと博物館構想を進めている。飛鳥を体験する旅の拠点となるよう育てていきたい」、国交省奈良国道事務所の原久弥所長は「外国から飛鳥を訪れる人たちのゲートウエイ(玄関口)として機能し、村民の交流拠点として発展することを期待します」と語った。