和歌山市南部の9地区で28日夕から水道水が濁り、約3万5千世帯の約8万2千人に影響したトラブルで、市は30日、配水池からの濁りがなくなり、水道水の水質試験の結果、安全が確認されたと発表した。一方、集合住宅などの受水槽の一部では濁りが残っている可能性もあり、使用時の注意を呼びかけている。
市は同日早朝まで濁り水を放水する作業を続け、水質試験を行った全19カ所で安全を確認。午後2時40分に市企業局のホームページで公表した。一方、集合住宅などで濁りが残っている受水槽では水の入れ替えを続ける。
市には28~30日、計約2100件の苦情が寄せられ、市は広報車や防災無線を利用して濁りがなくなったことを知らせるなど対応に追われた。