【ソウル=名村隆寛】6月13日に投開票される韓国の統一地方選と国会議員の再・補欠選の選挙運動が31日、始まった。ソウル市長選をはじめ17の市・道の首長選などで与野党が激突する。
文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、初の全国規模の選挙で文政権の信任が問われるが、世論調査によると、与党「共に民主党」が優勢で、文氏の経済政策を批判する最大野党「自由韓国党」などは苦戦が予想されている。特に今回は、投票前日に史上初の米朝首脳会談が予定され、朝鮮半島の非核化をめぐり会談で成果が出れば、与党圧勝の可能性もある。
注目されるソウル市長選では、3選を狙う与党の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が、昨年の大統領選で文氏に敗れた野党「正しい未来党」の安哲秀(アン・チョルス)氏を大きく引き離している。保守系が伝統的に強い地域でも、与党候補の優勢が多く伝えられている。