集団走行で無謀運転 外国人に人気の公道カート、信号無視や事故増加

 2月に公道カートで少年をはねて負傷させ、逃走したとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)などの疑いで逮捕された台湾籍で自称パイロットの男は調べに対して、「前のカートが待ってくれなかったから付いていった」などと逃走理由を話したとされる。29年の公道カートによる交通違反の取り締まりは計4件だったが、うち2件は信号無視だった。

 事故が相次ぐ中、国土交通省は4月、道路運送車両法に基づく保安基準を改正。32年4月以降は既存の車両を含めて、レンタル業者や個人所有者にシートベルトの装備を義務化する。車高の低い公道カートはトラックなどから見えにくいため、高い位置にテールランプ(尾灯)を取り付けることも義務づける。

 法令面では安全関連の環境整備は進んできたものの、警視庁幹部は「法律を固めることだけでなく、事故を起こさないために交通ルールを徹底して守って運転してもらうことが最も大切」と強調する。同庁は目立つ外国人の事故抑止に向け、乗車前の段階で、道路交通法など日本の法律、道路標識などの基本的な交通ルールを利用者にしっかり教えるよう業者に指導している。

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