すみだ北斎美術館(東京都墨田区)で31日、案内ロボットの実証実験が行われた。
ロボットは建設業向けの安全教育映像を制作するプラネックス(同区)と都立産業技術研究センターなどが共同開発した。
同館4階常設展示室前で、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で展示物のポイントを説明できる。
ロボットは葛飾北斎の娘の呼び名と同じ「おーい」と命名。都産技研が開発したロボットをベースに、同社がロボットのセリフや動きなど案内の内容をプログラムに反映した。
同社の川内一毅社長は「来訪者の皆さんの笑顔を演出したい」と述べた。
訪日外国人に人気の美術館・博物館は多言語対応を求められており、同社は実証実験を続けて製品化、文化施設などへの設置につなげたいとしている。
すみだ北斎美術館は平成28年11月にオープン。同区付近で長く住んだとされる江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎を紹介している。
作品展示のほか、北斎アトリエの再現模型などもあり、江戸東京博物館や両国国技館にも近い。