潮干狩り 今秋10年ぶり実施 復活に一歩 和歌山・片男波

収穫された片男波干潟のアサリ。6月に販売される=和歌山市
収穫された片男波干潟のアサリ。6月に販売される=和歌山市

 天敵に食べられてアサリが激減したことを受け、平成20年を最後に潮干狩りを中止していた片男波(かたおなみ)干潟(和歌山市和歌浦南)でアサリの増加が確認されたため、和歌浦漁業協同組合などは今秋、試験的に10年ぶりの潮干狩りが行われることになった。

 片男波はかつて4~6月の潮干狩りシーズンに、和歌山県内外から多くの観光客が訪れていた。しかし、アサリが天敵アカエイやツメタガイなどに食べられる食害の影響で激減し、潮干狩りは中止に。同漁協などが「食害防止ネット」を設置し、復活に向けた取り組みを進めてきた。

 同漁協では29年春から地元の児童らに参加してもらい、潮干狩り体験を兼ねた個体数調査を実施。今年4月の調査では採取範囲を昨年より50平方メートル広げたとはいえ、アサリは昨年比10倍の約168キロ、ハマグリも約10キロ採れた。これを受け、同漁協などは試験的ながらも9月上旬をめどに潮干狩りの実施を決めた。

 一方、大阪湾や瀬戸内海で流行している麻痺(まひ)性貝毒の影響が片男波にも押し寄せ、今年2月に採取されたマガキから国の規制値を超える貝毒を検出。和歌山県の自主規制が行われたため、二枚貝を持ち帰って食べる機会には恵まれていなかった。

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