ニシキゴイ餌やりなど豊富な体験企画 新潟市が「特区民泊」第1号を認定

ニシキゴイの餌やりを体験する新潟市の篠田昭市長(左)=28日、同市西蒲区越前浜
ニシキゴイの餌やりを体験する新潟市の篠田昭市長(左)=28日、同市西蒲区越前浜

 政府の国家戦略特区制度を活用した「特区民泊」の第1号として、新潟市は28日、同市西蒲区越前浜の宿泊施設「ガーデンソフィア」を認定した。県内企業の保養所を活用した施設で、最大で8人の宿泊が可能。農業や自然を身近に感じることができるさまざまな体験メニューも用意されている。市は今後、特区民泊制度を活用する施設をさらに増やし、訪日外国人客(インバウンド)の増加につなげたい考えだ。(新潟支局 松崎翼)

 施設の運営は不動産賃貸業などを営む「ビジョン・クエスト」が担う。木造2階建てで、延べ床面積は約290平方メートル。リビング、洋室、和室がそれぞれ1室ずつ用意されている。宿泊料は1人1泊8千円で2泊以上の利用が必要。和室やリビングに備え付けられた大きな窓から大自然を一望できるほか、施設を囲む広々とした庭園には赤や白、ピンクなど色鮮やかに咲き誇るバラを楽しむことができる。

 農村・漁業の魅力を体験する「グリーンツーリズム」のメニューも豊富に取りそろえられ、ニシキゴイの餌やり体験や、朝鮮ニンジン、ミニトマトの栽培体験、ガラス製品を作るワークショップなどが用意されている。今後は施設近くのワイナリー「カーブドッチ」や、ビールメーカー「新潟麦酒」などとも協力し、観光プランをさらに充実させる予定だという。

 市は、農業体験の実施などを条件に昨年7月に特区民泊制度を開始。ただ、申請は同施設の1件にとどまり、制度開始から約10カ月で第1号が認定された。

 オープン初日の28日には施設で認定式が行われ、篠田昭市長からビジョン・クエストの宮本裕将社長に特区民泊の認定証が手渡された。

 篠田市長は「新潟の魅力をフルに伝える玄関口になってほしい」と強調。宮本社長は「この地域は山も海もあり自然に恵まれている。いろいろな仕掛けや情報発信に取り組み、訪れる人の人生の指針のきっかけになるような場所にしたい」と意気込んだ。

 終了後には、篠田市長が宮本社長の案内で施設内を見学したほか、施設近くの養鯉場でニシキゴイの餌やりを体験。篠田市長は「素晴らしい施設で、本格的な体験もできる。外国人や都会の人に喜んでもらえる」と期待を示した。

 宿泊申し込みは同施設の担当・宗村さん(電)080・1317・8880。

 【用語解説】特区民泊 国家戦略特区法に基づく旅館業法の特例制度を活用した民泊。民泊を運営するには旅館業法に基づく簡易宿所の許可を得る必要があるが、国家戦略特区に指定された地域では適用除外となる。2泊3日以上の滞在や、外国語による情報提供が可能であることなどが主な認定要件。新潟市のほか、東京都大田区や大阪市、北九州市などで認められている。

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