豪州向けに生鮮牛肉輸出 17年ぶり再開

 農林水産省は29日、オーストラリア政府との間で、日本産生鮮牛肉の輸出再開について合意したと発表した。牛海綿状脳症(BSE)の発生を受け、平成13年9月以来、約17年間にわたり途絶えていた生鮮牛肉の輸出が可能になる。「オージービーフ」で知られる牛肉生産・消費大国で、「和牛」は全面的に勝負に出ることになる。

 今後、厚生労働省が衛生管理など条件の整った食肉処理施設を認定するほか、オーストラリア側も輸入業者を認可する手続きが必要になる。実際に輸出が再開されるのは、7月ごろになる見通し。

 これまでオーストラリア向けに生鮮牛肉の輸出が許されていたのは、ニュージーランドと南太平洋の島国バヌアツのみ。和牛に関しては、27年11月にレトルト食品や缶詰め、29年4月に牛肉エキスと、加工牛肉から段階的に輸出が再開されてきた。今回の合意で、日本は米国やオランダといった他の輸出再開要請国に先駆けて、和牛の輸出が全面解禁された形だ。

 オーストラリアの1人当たり年間牛肉消費量は20・9キロと日本人の3倍超え。現地では日本食レストランのほか、日本食材を取り扱うスーパーも増えているという。

 斎藤健農水相は29日午前の記者会見で「日本産の牛肉を受け入れる土壌は十分にあるのではないか」と期待感を示し、和牛の調理方法などのプロモーション活動を現地で展開する考えを示した。

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