柔道女子の鍛え方(1)

阿部詩の恩師、夙川学院高柔道部監督 松本純一郎さん 強さ育むアメとムチ

反復練習で基礎固め

 --日頃の練習量はどれぐらいですか

松本 朝は7時15分から1時間。午後は4~8時まで。全国の平均は3時間前後だと思いますので、長い方です。休みは年末年始と夏休み、学校行事の日だけです。

 --みっちりと稽古するのが夙川学院スタイル

松本 成長期の子たちなので今、技術を身につけることが大事です。例えば背負い投げの動作一つでも、たくさん名手がいて、映像で見ながらコピーすることはできる。でも、頭の中でイメージするのと実際に組んで反復するのは別。理論を頭で理解するのは簡単ですが、体で理解しないと自分のものになりません。うちの部には中学1年生から高校3年生までいます。まったくの初心者、技術的に未熟な子は高校生が受けてあげて技を覚える。うまい選手に受けてもらうとタイミングを早く覚えます。受ける稽古と勝負する稽古をこなすには時間がかかります。何も分からないときに身につけた感覚は一生ついていくので、息の長い選手になります。(2回目は5月29日午前8時にアップされます)

プロフィル

 まつもと・じゅんいちろう 昭和43年7月、長崎県生まれ。清風高校(大阪)時代に柔道を始めた。大阪教育大大学院卒業まで競技を続け、兵庫県の公立中学校教員を経て、平成22年から夙川学院教員。現在は教頭を務める。大切にする教えは「選手である前に模範となる人間であれ」。家族は妻と1男。