栃木県内の2大バス会社合併へ 関東自動車と東野交通が10月 東北・北関東で最大規模

 みちのりホールディングス(東京都千代田区)のグループバス会社、関東自動車(宇都宮市)と東野(とうや)交通(同)が25日、経営統合することを発表した。県内のバス路線シェア1位と2位の合併で、東北・北関東では最大規模のバス会社となる。合併は10月1日。(楠城泰介)

 合併方式は対等合併で、関東自動車を法的な存続会社とする。合併後の社名は「関東自動車」とし、東野交通の営業所や車庫については、「東野」の名前を残す。保有バスは592台、従業員(連結ベース)は1110人となる。

 同日開かれた記者会見で両社の専務を兼ねる吉田元(げん)氏は「兄弟会社になっているが、組織が完全に一つになることによって運転士の配置や仕事の再配分などがより柔軟にできる」と合併を決めた理由を説明。合併により懸念される不採算路線の見直しなどについては「総体として公共交通ネットワークを縮小することは考えていない。引き続き維持発展に努めていきたい」と述べた。

 両社は県内と京都や大阪、名古屋などとを結ぶ高速バスを運行しているが、合併後は増便する方向で事業展開を模索している。利用者の利便性向上として、定期券保有者が両社のバスに乗車可能になることや、大量輸送業務への対応力が向上することなどを挙げ、吉田専務は「営業地域で補完関係にある両社が一体となり、県全域をカバーする会社になる。今まで以上に地域に密着し、発展に貢献していきたい」と意気込みを示した。

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