米朝会談中止

拉致被害者・有本さん両親「命があるうちに会談実現して」

 トランプ米大統領が6月12日にシンガポールで開催を予定していた米朝首脳会談を中止すると発表したことを受け、神戸市出身の有本恵子さん(58)=拉致当時=(23)=の母、嘉代子さん(92)は「具体的な日時が決まり、問題解決の最後のチャンスと思っていただけに残念」と落胆した。

 嘉代子さんは、拉致被害者家族の高齢化が進む現状に触れ、「(家族の)命があるうちに会談を実現してほしい」と焦る気持ちがあることを吐露。一方で、「これで終わりではなく、北朝鮮が本当に平和への意志を示すなら、再び会談する機会を設けると思う」と今後への期待感も示した。

 また、父の明弘さん(89)は「北朝鮮は平和国家になる意志がないと(トランプ大統領が)判断したのでは。北朝鮮に交渉の主導権を渡すと嘘をつかれるので、中止にしたのだと思う」と指摘。「時期を見て再び会談を調整し、拉致問題解決に協力してくれると思う」と語った。

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