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ミュージカル「アメリ」主演、渡辺麻友 全力で自分の道切り開く

 長い時間をかけて作品に取り組むのは初。日々、努力するうち、最初は歌いこなせなかった難曲が歌えるようになった。「課題は山積ですが、克服したことが1つずつ積み重なっていく手応えがあります」。

 演出の児玉からは、せりふ1つにも、主人公の心情を問われ、一言の大切さを学んだという。「私は自分を追い込みがちなので、舞台を楽しむことと、ミュージカルへの愛を胸に、全力でやります」

 2次元の世界が好きな内向的な小学6年の少女が、インターネットでAKB48を知った。平成18年、2度目の挑戦で合格。中心メンバーの1人として活躍していた23年、友人の勧めで宝塚を知り、初めて「舞台を見たい」と思った。

 朝から東京宝塚劇場に並び、2階最後列で初観劇。「姿は米粒でしたけど、元花組トップの蘭寿(らんじゅ)とむさんがすごく格好良くて、一気にはまりました」

 次第に他のミュージカルや芝居も観劇するようになり、「いつか舞台に立つこと」が自身の夢になった。

 「観劇というと、一歩を踏み出せない人もいる。私が出ることがミュージカル観劇のきっかけになったらうれしい」

 今後やってみたいのは「味のある印象的な役」。主演へのこだわりは一切ない。「AKBで(センターを)やっていましたけど、率先して真ん中に行く人間ではなくて」。舞台が好きな、真の役者である。

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