「まるで『伝言ゲーム』みたいだ…」
政府高官は22日、加計学園による獣医学部新設をめぐる愛媛県の新文書について、こう突き放した。公明党の山口那津男代表も記者会見で「また聞きのまた聞きというような伝聞を重ねている要素もある」と指摘する。首相も学園側も、文書にある平成27年2月25日の安倍晋三首相と学園の加計孝太郎理事長の面談を否定している。
事実はどこにあるのか。文書は次のように記す。
「2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね。』とのコメントあり」
学園のどんな立場の誰が県側に伝えたのか明記されておらず加計氏から何人経由した情報かも不明だ。文書内容と矛盾する材料も出ている。
菅義偉官房長官によると、当日の首相官邸の入邸記録は廃棄されている。ただ、報道各社が官邸への来客を記録する「首相動静」欄(産経新聞では「安倍日誌」)の当日分に、加計氏の名前はない。