岡山・美作で「ベトナム建国の父」ホー・チ・ミン生誕記念式典 一部に疑問の声、在住ベトナム人も「独裁者」と反発

ホー・チ・ミン主席生誕128周年記念式典に参列したヴ・トアン・ハイ在大阪ベトナム総領事(中央)や萩原誠司美作市長(手前から2人目)ら=19日午後、岡山県美作市
ホー・チ・ミン主席生誕128周年記念式典に参列したヴ・トアン・ハイ在大阪ベトナム総領事(中央)や萩原誠司美作市長(手前から2人目)ら=19日午後、岡山県美作市

 ベトナムで「建国の父」とされるホー・チ・ミン主席(1890~1969)の生誕128周年にあたる19日、同国政府から寄贈された主席像が設置されている岡山県の美作市作東文化芸術センター(同市江見)で記念式典が開催された。

 在大阪ベトナム総領事館が主催。ヴ・トアン・ハイ総領事をはじめ、同国との交流を推進する美作市の萩原誠司市長らが出席した。

 総領事は「(式典は)単に主席の思想と(主席が)人類発展に貢献したことへの感謝だけでなく(今年の)日越国交樹立45周年記念活動の意味もある」とあいさつ。

 萩原市長は「世界で敬愛を集めるすばらしい英傑。(像設置は)友好関係の発展につながると確信している」と応じ、ベトナムからの観光客増加などに期待を寄せ、代表者らとともに像に香を手向け、合掌するなどしていた。

 労働人口が減少している美作市では、ベトナム人技能実習生らの受け入れや交流に力を入れており、像は昨年、同国が「友好の証」として同市に寄贈。

 日本では初で、世界で18例目の寄贈とされるが、同センターへの設置に関しては地元市議らが「外国の一政治家の像を公的な場所に設置」することを疑問視。

 また、日本在住の一部ベトナム人団体も主席を「独裁者」だとして反発し、同市に像の撤去を求める請願書を提出するなど、自治体レベルでの国際交流の難しさも浮き彫りになっている。

会員限定記事会員サービス詳細