新潟県湯沢町の民家で18日夜、男児が「泊めてほしい」と訪れ、断られると姿を消す出来事があった。南魚沼署は行方不明事案として情報提供を呼びかけ、ネット上では「座敷わらしでは?」などと話題になったが、真相は「家出」だった。
南魚沼署によると、18日午後7時ごろ、湯沢町の民家を小学校低学年くらいのTシャツと半ズボン姿の男児が訪れ、「今晩泊めてください。何でもお手伝いします」と話した。
家人の70代夫婦が断ると、「僕のこと分からないの?」と言って自転車で立ち去った。夫婦の息子が交番に通報。同署は翌19日午前に報道発表を行い、情報提供を呼びかけた。
ネット上では「早く見つかってほしい」という声とともに、「ホラーみたい」などと怪談話のように捉える投稿も相次いだ。
同日午後になって、近くに住む男児だと分かった。同署によると、男児は親に叱られて家出を計画し、家人の顔を知っていた民家に行ったという。その後、帰宅していた。
女児殺害事件の衝撃が冷めやらぬ中での「行方不明」騒ぎ。南魚沼署の担当者は「結果的に何もなくて良かった」と胸をなで下ろしている。