【金融異変~地方銀行の苦悩(中)】再編でも「地銀」64行、利ざやとれない…共倒れに危機感(3/3ページ) - 産経ニュース

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金融異変~地方銀行の苦悩(中)

再編でも「地銀」64行、利ざやとれない…共倒れに危機感

 バブル崩壊が始まりつつあった2年以降、合併を余儀なくされたのは経営基盤の弱い第二地銀が中心だった。この四半世紀あまりで68行から現在は40行(30年5月1日時点、日本総研調査)にまで減った。これに対して、国立銀行などをルーツとし経営体力のあった地方銀行は、第二地銀などをのみ込む形で存続。公的資金の投入を受けて、地域金融システムの要となってきたところも多く、2年当時と64行のまま変わっていない。

 そんな地方銀行も低金利と人口減少という市場の縮小に直面し、ようやく合併に動き出した。

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、傘下の親和銀(長崎県佐世保市)と、ライバルの十八銀(長崎市)との合併を計画。再編で長崎県内の貸出金シェアがほぼ独占されることを懸念する公正取引委員会の承認が得られず、審査が長引いているが、あきらめるつもりはない。FFGと十八銀は同県内の融資先1万6千社を対象に、ほかの金融機関に借り換えるかの意向調査を始めた。昨年5月に大口の数百社を対象に調査をしたのに続き、債権譲渡額の上積みを探るため対象を大きく広げた。債権譲渡は、顧客を失う苦渋の選択だが、身を切るほどに追い詰められているのが地銀の現実だ。