ルポ・中南米で最も危険なスラム街 ベネズエラ大統領選に強い拒否反応「どうせ不正」

ルポ・中南米で最も危険なスラム街 ベネズエラ大統領選に強い拒否反応「どうせ不正」
ルポ・中南米で最も危険なスラム街 ベネズエラ大統領選に強い拒否反応「どうせ不正」
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 中南米最大で最も危険とされるスラム街が、ベネズエラの首都カラカスにある。十分なインフラ整備もなく、窮乏する同国でも最底辺に位置する街は、大統領選挙の投開票日が20日に迫るにもかかわらず選挙ポスターはほぼ皆無。政治から見捨てられたかのような住民らは、「どうせ不正が行われる」などと選挙への強い拒否反応を示していた。(カラカス 住井亨介)

笑顔にも陰り

 「おいしいから毎日来るよ。でも1日の食事は2回しか取れないんだ」

 ボランティアグループに振る舞われた昼食を味わっていたノエンデ君(15)は、笑顔にも陰りがあった。

 カラカス中心部から東へ車で約40分。山の斜面に粗末な家々が密集するスラム街「バリオ・ユニオン」では、満足な食事を取れない子供たちに昼食が無償で提供されている。

 スイスの団体から支援を受けて昨年9月から始まった活動は、近隣地区と合わせた計7カ所で約700人の空腹を満たす。

 経済悪化による国民の食糧不足は危機的状況だ。ベネズエラの主要3大学による昨年の調査では、64・3%が平均で11・4キロ減量したと回答している。