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ベルギー北部フランダース地方(オランダ語圏)をめぐる旅に出た。ベルギー国内の移動は、もちろん鉄道。ベルギー国鉄(NMBS=オランダ語/SNCB=フランス語)は現在、国内に総延長3000km超の路線網を敷設していて、観光客が行くところはほぼ網羅されている。鉄道好きにはうってつけだし、仮に鉄道好きじゃなくても専用バスで移動するグループツアーに参加しない限り、個人旅行者は鉄道一択と言っていい。
海外鉄道旅の初心者にもおすすめだ。主要な都市へは朝から夜まで運行本数が多い。フランスやオランダなどへ行く国際列車を除けば国内路線は全席指定の列車が少なく、来た電車にただ乗ればいい。主要都市間の乗車時間は1~2時間と短く、別の都市に日帰りで旅行できる。案内板に行き先とプラットフォーム番号が表示されるので、迷って右往左往する可能性が低い。タイムテーブルは多少乱れるとはいえ、スケジュールが立てやすい。車内は清潔で設備も整っている。私が体験した範囲では、東南アジアのように列車が何時間も遅延することはなかったし、座席が壊れていることもなかった。最後に、これはフランダース地方全体にいえることだが、駅構内も中央駅周辺もヨーロッパの中では比較的治安がいい。