安倍晋三首相は17日、自民党知的財産戦略調査会の甘利明会長らと首相官邸で会い、日本はイノベーション(技術革新)を加速すべきだとする提言を受け取った。安倍首相は、「イノベーションは成長戦略の終着だ。日本がトップランナーになるために提言を頂いたので、政府としても、しっかりした成長戦略を検討したい」と意欲を示した。
提言は、日本は技術革新を起こす力が世界的に低下していると指摘。企業や大学などが競争の中で、世界を牽引(けんいん)する技術革新を持続的に生み出すシステムを作り上げるべきだと主張した。甘利氏は面会後、記者団に対し、「大学改革が肝になる。大学は教学の最高峰であると同時に知的創造体だ。国立大学を先頭に経営マインドを持ち、保有する資産をフル活用してもらいたい」と話した。