きょうの人

グッドデザイン賞 女性初の審査委員長 柴田文江さん(52)「未来につながるデザインを」

柴田文江さん(寺河内美奈撮影) 
柴田文江さん(寺河内美奈撮影) 

 昭和32年から続く、国内最大級のデザイン賞「グッドデザイン賞」(日本デザイン振興会主催)。その審査委員長に今年度、女性で初めて就任した。5月末から始まる審査に向け、「デザインは社会の価値観を変えることができる。美しいだけではない、良い未来につながるものを見つけていきたい」と語る。

 山梨県富士吉田市出身。織物業を営む家に生まれ、ものづくりが身近な環境で育った。「家にあった布で人形の服を作ったり、絵を描いたりして遊んでいました」。自然とデザイナーを志すようになり、武蔵野美術大を経て東芝に入社。26歳のとき体調を崩して入院したのを機に独立した。当時、フリーで活躍する女性は珍しかったが、地道にコンペで受賞歴を重ね、医療機器から日用雑貨まで幅広く手がけるようになった。

 無印良品の「体にフィットするソファ」や、スタイリッシュなデザインでカプセルホテルのイメージを変えた「ナインアワーズ」などのヒット商品を生み出した。「暮らしの中での物のあり方や、長く使ってもらうために何ができるのかを大切にしています」。

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