江藤詩文の世界鉄道旅

香港の観光列車ピーク・トラム(5)意外と知らない途中下車 クラシカルな駅舎や遊歩道…格好の撮り鉄スポットだった

【江藤詩文の世界鉄道旅】香港の観光列車ピーク・トラム(5)意外と知らない途中下車 クラシカルな駅舎や遊歩道…格好の撮り鉄スポットだった
【江藤詩文の世界鉄道旅】香港の観光列車ピーク・トラム(5)意外と知らない途中下車 クラシカルな駅舎や遊歩道…格好の撮り鉄スポットだった
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 香港島でもっとも高い太平山の山頂ビクトリアピーク(ザ・ピーク)とふもとを結ぶ登山列車「ピーク・トラム」。

 運転士いわく「乗客の99%が始発から終点まで乗車する」ため気づきにくいかもしれないが、実は区間内には駅が4つあり、途中で乗降することもできる。(正直に言うと、これまで何度か乗車しているがそれを知らなかった。今回、SNSで香港にいると投稿したところ、このコラムの読者さんからメッセージをいただき、初めて知ることができました。ありがとうございます!)

 勤続18年の香港っ子である運転士さんが知る限り、「途中駅で乗降するのは補修・点検の作業員、昔からこの土地で暮らす地元の人、それから鉄道写真愛好家」。そう、撮り鉄だ。

 ちなみに、途中下車にはいくつか注意点がある。まず、区間乗り放題の乗車券は販売されていないため、途中で下車して再度乗車する場合、乗車券を再購入する必要がある。次に、混雑して定員をオーバーした場合、途中駅から乗り込めないこともある。午前中は比較的乗降しやすいそうだが、午後から夕方にかけては平日・休日を問わず大混雑するので、鉄道写真が目的なら午前中の早い時間に動くといい(ピーク・トラムは午前7時から運行している)。

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