ひとつの卵に黄身が2つ入っている「二黄卵」8個をセットにした商品「勝福(しょうふく)たまご」が、岡山県勝央町勝間田のカフェ「国際喫茶和の館」で販売されており、「珍しい」「幸運を呼び込めそう」などと、来店客の人気を集めている。
二黄卵は、産卵を開始して間もない若鶏が、排卵リズムが安定していないため、2個の卵黄が同時または短い間隔で連続して排卵され、そのまま卵が形成されることでできる現象。
実際に出来る確率は「概ね10分の1」と低いものの、通常よりも大きく養鶏業者の手で選別することは可能だという。
同カフェで販売されている二黄卵は、久米南町羽出木の養鶏場「和田ファーム」で生産されたもので、来店客から「珍しい卵がある」と「二黄卵」の存在を知った同カフェ経営者の井並靜余さん(71)が、「幸運を呼び込む卵」として商品化することを発案。同養鶏場で生産の協力を得て実現した。
地元で勝負の神様として崇拝される勝間田神社で祈祷(きとう)を受けた二黄卵を、末広がりとして縁起の良い8個をセットにし「勝福たまご」と命名。昨年末から同店で販売を開始。
「珍しい」「割っただけで目玉焼きができる」「お得感がある」「運を呼び込めそう」などと反響を呼び、さらに「黄身の色が濃く、味にもコクがある」「まろやか」などと、食味も好評という。
井並さんは「勝負時などに験担ぎとして食べ、パワーをつけてもらいたい」と呼びかけ「プレゼントにしても喜ばれます」と勧めている。2個入りセットの二黄卵「ラブラブたまご」も近く販売予定。問い合わせは井並さん((電)090・1013・4703)。