国連演説「鯖江の女性活躍伝える」 牧野市長、会見で意欲 31日SDGs推進会議

 鯖江市の牧野百男市長は9日、市役所で記者会見し、米ニューヨークの国連本部で31日(現地時間)に開かれるSDGs(エス・ディー・ジーズ)推進会議での演説について説明した。牧野市長は「鯖江の伝統産業を支えてきた女性の活躍を、ありのまま伝えたい」と意欲を語った。

 SDGsは世界が抱える課題解決に向けた持続可能な開発目標として、国連が2030年の達成を目指す17の目標と169のターゲットで、ジェンダーの平等推進や女性の地位向上などが盛り込まれている。地元の丹南ケーブルテレビが制作した番組で、同市の伝統産業を支える女性の働きなどが国連に紹介されたのが縁で訪米が決まった。

 牧野市長は高い女性の就労率や共働き率の背景などについて「繊維や漆器、眼鏡といった産業を支えてきたのは雪国の粘り強い女性の働きだ」と述べた。また、女子高生がまちづくりに携わる同市の「JK課」、JK課に触発され市民が立ち上げた「OC(おばちゃん)課」を例に「鯖江には全世代が活躍する場所がある。こうした市の姿を伝えたい」と語った。

 会見には橋渡し役となった「国連の友アジアパシフィック(AP)」の金森孝裕理事らも出席。牧野市長と握手を交わした。

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