マレーシア、独立後初の政権交代 マハティール氏、再び首相に - 産経ニュース

メインコンテンツ

マレーシア、独立後初の政権交代 マハティール氏、再び首相に

マレーシア、独立後初の政権交代 マハティール氏、再び首相に
マレーシア、独立後初の政権交代 マハティール氏、再び首相に
その他の写真を見る (1/3枚)

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシア下院選(定数222、任期5年)が9日、投開票された。首相候補として野党連合を率いたマハティール元首相(92)は10日未明、首都クアラルンプールで、議席の過半数を獲得したとし、勝利宣言した。1957年に英国から独立後、マレーシア初の政権交代を実現した。

 マハティール氏は10日未明の会見で、選挙管理委員会が得票の公式発表を「遅らせていた」ため、勝利宣言に時間がかかったと説明。獲得議席数など詳細の言明は避けつつ、野党連合は「圧倒的多数」で勝利したとし、政権を担うと宣言した。

 会見では、すでに国家元首の国王側と連絡をとり、10日午前に新首相として認証式を行う手はずが整ったとした。

 与党連合を現職首相として率いて敗北したナジブ氏は、10日午前にクアラルンプール市内で会見する予定。マハティール氏は会見で、ナジブ氏とは「連絡がとれていない」とした。また、自身が糾弾してきた、公的資金流用疑惑を抱えるナジブ氏に対する処遇は「仕返しはしない。だが『法の支配』に従う」として、訴追する可能性を示唆した。

 マハティール氏は選挙期間中、政権を取れば、元側近で自身が追い落とし、同性愛行為の罪で服役中のアンワル元副首相の恩赦手続きを進めると表明。国王の恩赦が認められれば、アンワル氏がマハティール氏に代わって首相に就く方針を掲げてきた。

 マハティール氏は10日未明の会見でこれを再確認したが、「首相は議員でなくてはならない」とし、アンワル氏による補欠選挙などによる国政復帰を「可及的速やかにやる」と述べるにとどめた。

 マハティール氏は2016年2月、政府系ファンド「1MDB」からの巨額の資金流用疑惑が浮上したナジブ氏を非難し、最大与党の統一マレー国民組織(UMNO)を離党。同年8月に新党を設立し、汚職疑惑を批判しながら各地で精力的に集会を開き、野党連合の首相候補となった。