イタリア、再選挙の公算 大統領の「中立政権」案、第1党が拒否

 【パリ=三井美奈】イタリアのマッタレッラ大統領は7日、3月の総選挙後、「過半数の支持を得られる政権樹立が見込めない」として、暫定的な「中立政権」の樹立を訴えた。それができない場合、今夏にも再選挙を行う方針を示した。数カ月内に再選挙が行われる公算が大きくなった。

 大統領は声明で、今年12月まで中立政権を維持し、来年の予算を成立させるべきだと主張。「各党は権限を(中立)政権に委ねるか、あるいは7月か秋に選挙を行うかを決めねばならない」と述べた。中立政権は、党派色の薄い専門家を起用した暫定内閣を想定しているとみられる。イタリアでは大統領が議会の解散権を持つ。

 総選挙で第1党となったポピュリスト(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」、右派「同盟」はそれぞれ、中立政権の提案を即座に拒否。再選挙を行うべきだと主張した。

 五つ星の首相候補ルイジ・ディマイオ氏はツイッターで、「中立政権など信じない。官僚の政府でしかない。7月に選挙を行うべきだ」と述べた。下院は両党で議席の過半数を占めており、中立政権が信任を得ることは難しくなった。

 一方、ジェンティローニ首相の与党で中道左派「民主党」は、中立政権の樹立に前向きな姿勢を示した。

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