日中韓サミット

文在寅大統領、調整役に自信 初訪日で板門店宣言への支持模索へ

韓国側施設「平和の家」で韓国の文在寅大統領(右)と言葉を交わす北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=4月27日、板門店(共同)
韓国側施設「平和の家」で韓国の文在寅大統領(右)と言葉を交わす北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=4月27日、板門店(共同)

 【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が日中韓首脳会談のため9日、就任後初めて訪日する。翌10日は大統領就任から丸1年。南北首脳会談の開催で、支持率を83%にまで伸ばしている文氏は、北朝鮮問題が議題となる日中首脳との会談でも、北朝鮮との調整に努める自身の役割を示すとみられる。

 韓国大統領の訪日は2011年12月の李明博(イ・ミョンバク)元大統領以来、6年5カ月ぶり。全斗煥(チョン・ドゥファン)政権(1980~88年)以降では最長の「訪日空白期間」だった。李明博、朴槿恵(パク・クネ)政権下で慰安婦問題の蒸し返しによって、それだけ対日関係が悪化の一途をたどったわけだ。

 文氏にしても、昨年6月に訪米、12月に訪中したほか、アジア各国なども訪れ首脳会談を行ったが、日本は後回しとなった。しかも、延びに延びた3年ぶりの日中韓首脳会談への出席で、日帰りの訪日である。

 韓国政府関係者によると、文氏は歴史問題にこだわる韓国への日本の感情悪化という現実は認識しつつも、小渕恵三元首相と金大中(キム・デジュン)元大統領による日韓パートナーシップ宣言から20年となる今年こそ対日関係を改善したいそうだ。今回の訪日はその機会でもある。