皆さん、はじめまして。アシックスの君原嘉朗と申します。2020年東京五輪・パラリンピックを盛り上げるため、さまざまな業務に取り組んでいます。この連載では、東京大会の国内最上位スポンサー「ゴールドパートナー」の会社の一員として、本番への思いや、日々の活動内容をお話ししたいと思います。よろしくお願いします。
私の父はマラソン選手の君原健二です。五輪は昭和39年の東京から3大会連続で出場し、43年のメキシコでは銀メダルを獲得しました。そのため、ほかの家庭よりは、幼いころから五輪は身近な存在でした。
私が初めて「五輪」を目にしたのは63年のソウル大会。当時、実家(福岡県)から近いこともあり、父が「見に行こう」と言い出したのです。厳格な父であったため、学校を休んでの五輪観戦(1日休んだと思います)を提案したことには驚きました。父は「オリンピックは素晴らしい」「オリンピックの普遍のテーマは世界平和」とよく話してくれました。自分が人生、青春をかけた五輪やマラソンの持つ力を、私に見せたかったのでしょう。