【米朝首脳会談】米「会談=核保有国容認」を警戒 トランプ氏には「生き残りカード」 米名誉教授、ヤン・C・キム氏 (1/2ページ) - 産経ニュース

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米朝首脳会談

米「会談=核保有国容認」を警戒 トランプ氏には「生き残りカード」 米名誉教授、ヤン・C・キム氏 

米ジョージ・ワシントン大名誉教授、ヤン・C・キム氏
米ジョージ・ワシントン大名誉教授、ヤン・C・キム氏

 非核化を「共同の目標」とうたった南北首脳会談は米朝首脳会談にどのような影響を及ぼすのか。南北が合意した「板門店(パンムンジョム)宣言」を米国はどう見ているのか。歴代米政権の対北政策に関わり、韓国政治にも詳しいヤン・C・キム名誉教授(米ジョージ・ワシントン大)に聞いた。(編集委員 久保田るり子)

 キム氏は南北会談について「南北合作に基づいた世界の見せ物、宣伝で米国はとうてい受け入れ難いと米政府は判断するだろう」と批判した。米朝会談への影響については「トランプ米大統領が金正恩(キム・ジョンウン)氏(朝鮮労働党委員長)に会うというだけのことで、北朝鮮を実質的に核保有国と認めることになるとの警戒感が米側には根強い」と語った。

 米朝会談で米国の求めるCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な核放棄)に関し、金正恩氏が「実行する」と言明するだろうと予測した。その理由について「金正恩氏にとっては対米交渉を決裂させないことが最優先だ。米政府は金正恩氏が米国のCVID要求をいったん受け入れて時間稼ぎを行うとみている」とし、「その間に米国の軍事行使へのモメンタム(勢い)が落ちることも米政府は懸念している」と述べた。

 米国の圧倒的多数の専門家が北朝鮮は決して核を手放さないと確信しており、トランプ氏は強硬派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、ポンペオ国務長官に加え、南北首脳会談直前に駐韓米大使にハリス太平洋軍司令官を指名した。キム氏は「各国は米国による軍事オプション採択に備えた傾斜を示唆する行為と捉えるだろう。まさに地政学的戦略的思惑が入り交じった激動期なのだ」と語った。