韓国内を熱狂に包み込んで「成功」と評価されている平昌五輪・パラリンピックだが、韓国メディアによると「大成功」と喜べない事情も浮かぶ。例えば、パラリンピック閉幕から2週間以上もゴミが放置されて異臭を放ち、住民が憤慨しているという報道だ。広さ1万5000平方メートルの平昌の五輪会場駐車場にゴミが放置され、悪臭が漂っているということが4月2日の朝鮮日報に報じられた。
組織委は来場者、数十万人が捨てたゴミを処理するために駐車場内に5カ所の集積場を設置。指定ゴミ袋に入った一般ゴミは平昌郡が、リサイクル可能なゴミは組織委が処理することになっていた。しかし、放置されたため、住民の不満は高まり、環境汚染も心配されているといった内容だった。
五輪入場券の販売収益は1573億ウォン(約157億円)と報じられ、組織委の李煕範委員長は目標の「黒字五輪」を達成できたと誇ったとも聞く。まして2017年11月には、組織委と韓国資源再生公社などが五輪期間中のリサイクル廃棄物の回収・処理に関する業務協定を締結。朝鮮日報は、組織委などが平昌五輪・パラの廃棄物ゼロを目標に推進し、環境五輪となるように最善を尽くすと語ったとも報じていたほどなのに-。