米山隆一・新潟知事辞職

四面楚歌の記者会見、墓穴を掘った赤裸々告白

知事を辞職し、県職員に見送られながら県庁を後にする米山隆一氏。目には涙を浮かべていた=4月27日午後2時すぎ(太田泰撮影)
知事を辞職し、県職員に見送られながら県庁を後にする米山隆一氏。目には涙を浮かべていた=4月27日午後2時すぎ(太田泰撮影)

 出会い系サイトで知り合った20代女性に金品を渡して交際していた米山隆一氏(50)は4月27日、道義的責任を取り新潟県知事を辞職した。現職知事が女性との「交際」を赤裸々に吐露する異例の事態に、県民は「新潟のイメージが悪くなった」と冷ややかな視線を送る。知事の座への未練からか、問題発覚直後の会見では詳細を明かさず、テレビ局のリポーターたちの怒りを買い、醜態をさらす結果となった。

 17日の最初の臨時記者会見は、県政記者クラブに隣接する比較的狭い発表場で行われた。会見者が背にするのは、ただの壁。この部屋があてがわれたのは「一政治家としての会見」という県側の判断だった。

 米山氏は「まだ結論は出ていない。1日、2日、整理する時間を与えてほしい」と猶予を求め、詳しい内容や進退を明かさず、知事職にとどまる希望を捨てなかった。

 すぐさま、TBS系朝のワイドショーのリポーターが週刊誌の内容は事実か、女性問題に間違いないか-とたたみかける。「次の会見できちんとお話しする」との答えに肩すかしを食ったリポーターたちは「きょうはどういう意味合いの会見か」と、怒りを含んだ質問の集中砲火を浴びせた。

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