【米朝首脳会談】板門店開催、3者に利点 米、成果の広報最適 韓、存在感がアップ 北、国内に宣伝容易(2/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

米朝首脳会談

板門店開催、3者に利点 米、成果の広報最適 韓、存在感がアップ 北、国内に宣伝容易

 金委員長にとっても南北会談をこなし、「勝手知ったる」安心できる場所となった。こわばった表情を見せた3月の中朝首脳会談に比べ、文氏との会談ではリラックスした様子が目立った。金委員長に理解を示す文氏の助力を当てにできる上、記者を多数同行させ、国内向け宣伝につなげるのも容易だ。

 南北会談の場面は世界に中継され、宣伝効率の良さはトランプ氏も目にしたはずだ。韓国・世(セ)宗(ジョン)研究所の鄭(チョン)成(ソン)長(ジャン)統一戦略研究室長は、板門店を「トランプ氏が会談の成果を最大限広報するのに最適な場所」だとし、「米朝韓全てに利点が非常に多い」と指摘する。

 初の米朝首脳会談を前にトランプ氏支持者らの間ではノーベル平和賞受賞を期待する声もある。板門店は北朝鮮軍と米兵を含む国連軍が対(たい)峙(じ)する対決の象徴なだけにノーベル賞を狙うとすれば、平和をアピールする劇的な演出効果が見込める。国連軍と北朝鮮軍の共同警備区域で米朝双方の警護上の負担も少ない。

 一方で、トランプ氏は、板門店案について「賛否両論がある」とし、「シンガポールを含む複数の国を検討中だ」とも語った。板門店では南北会談の二番煎じの印象は拭えず、米国より北朝鮮や韓国に有利といえ、トランプ氏が第三国に心移りする余地は残っている。トランプ氏は、北朝鮮との交渉で非核化に向けた合意ができなければ、「謹んで立ち去るだけだ」とも述べ、北朝鮮を牽制した。