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スタジオミュージシャンリストラを加速させた「打ち込み」 最後の砦がギターだったが…

 「打ち込み」によって高いスタジオ・ミュージシャンを雇う必要がなくなった上に、高いスタジオ料金を払う必要もなくなった。録音スタジオというのは場所や機材だけではなく、専門の技術者も必要とするので、けっして安いものではない。

 スタジオ・ミュージシャンのギャランティといい、スタジオの料金といい、何万枚、何十万枚も売れるCDの売上から考えればたかがしれた金額である。しかしレコード会社は一年に何十枚、何百枚とCDを作る。そしてその中で何十万も売れるものは非常に少ない。そう考えると、ミュージシャンのギャラやスタジオ代は馬鹿にならないものだ。

 だから「打ち込み」で済むものならば済ませたい。しかも「打ち込み」の技術は年々進歩していって、今ではあたかも人間が演奏しているかのようにリズムや音程を「不正確にする」機能まであるという。

 歌の方も、昔は何度も録音しては聴き直し、やり直しをしていたものだが、今はそんな贅沢な方法はめったにないという。音程がずれていようとリズムがずれていようと、あとからいくらでも修正できてしまうからだ。