黄綬褒章に星種豚場社長・星正美さん(65) 「茶色豚」で業界牽引 栃木

 県養豚協会長や日本養豚協会の会長代行として、養豚業界を牽引(けんいん)してきた星種豚場(那珂川町)の星社長。「これまでの功績が評価され、うれしい」と受章を喜ぶ。

 品質に優れた豚を増やすため豚の人工授精の普及も進め、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)では業界の立場を国に伝えた。県内では生産者の先頭に立って伝染病撲滅に力を入れてきた。その手腕への期待は大きいが、「そろそろ若い世代に任せたい」との本音も。後継者難で生産者が減少する中、世代交代は業界の課題でもある。

 養豚場に優秀な親豚を提供するのが種豚場。同社は肉質の良い茶褐色毛のデュロック種で知られる。黒豚ならぬ「茶色豚」。超音波画像診断装置を使ってロース部位の大きさや背脂肪の厚さを測定し、一頭一頭の特徴をデータ化。系統ごとの能力を分析し、取引先のニーズに合った系統が選べる仕組みが確立している。

 平成27年度には農林水産祭天皇杯の栄誉に輝いた。ハムやソーセージを商品化し、豚肉料理を提供する「ばとう手づくりハム工房レストラン巴夢(はむ)」(同町小口)は好評。行列のできる人気店に成長させ、「過疎の町にも人を呼べる地域活性化の拠点が必要だった」と胸を張る。

 業界を牽引してきた指導力や良質で安全な豚肉の生産と共に、6次産業化の取り組みは業界のモデルケースとして評価された。

 さらに、キャンプ場「那珂川グリーンヒル」(同)の指定管理者になり、バーベキュー、小動物ふれあい広場などが人気。地域貢献活動の幅を広げている。

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