南北首脳会談

核廃棄踏み込めば拉致解決前進 救う会会長・西岡力氏

西岡力氏
西岡力氏

 韓国の文在寅大統領が南北首脳会談で日本人拉致問題を提起する意向を示したことを歓迎する。主要議題にならないとしても、拉致解決を迫る日米の圧力が反映された動きと理解できるからだ。

 米朝首脳会談の予備的会談に位置づけられる南北会談の議題は、大きく3つある。(1)非核化(2)平和体制構築(3)南北交流と統一への手続き-だ。(3)は最も容易で過去2回の会談で詰めた議論がされてきた。経済交流から連邦制、連合制など具体論に進むだろう。(2)は休戦中の朝鮮戦争を終結させ平和協定につなぐ議論だ。

 最大の難題は(1)だ。金正恩朝鮮労働党委員長が核廃棄まで踏み込むかが焦点で、拉致問題解決にも極めて重要なポイントとなる。米国は今後、核とミサイルの完全廃棄を徹底して求めるだろう。

 トランプ大統領の安易な譲歩は考えにくく、金氏は体制保証のため廃棄するか、あらがうかの決断を迫られる。金氏が譲歩すれば拉致問題は大きく進展する。

 安倍晋三首相はトランプ氏に加え、親北的な文氏にも拉致問題提起を明言させた。真の解決は被害者全員の即時一括帰国で今後、北朝鮮との交渉局面が日本にとっての正念場となる。

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