--処分内容を伝えたときに福田前次官は何か言っていたか。被害女性に対しては何か言っていたか
伊藤氏「申し上げるのは差し控えたいと思う」
--今朝の麻生太郎大臣の会見では、財務省の信頼を損ねたことなどセクハラとは別の理由で処分をするとしていた。この発表の数時間後にセクハラとして処分することになった理由は
伊藤氏「大臣の発言を解説する立場にないが、財務省の中で別の議論があって認識が変わったことはない。少なくとも日中に変わったことはない」
--大臣はセクハラ行為について断言できないと話していた
矢野氏「当事者間の認識が合わなかった。認識が京津したのは、4月4日に飲食をともにした、その1点。もっとしっかり調査して、共通認識のエリアを広げて事実認定と処分の判断をするのがあるべき姿だと思うが、どうしてもそこから先へ進まなかった。しかし、4月4日の会話において女性が不快な思いをした。そのことを持って接点ができ、ギリギリの認定となった。(大臣は)断定でなく認定ということを話したのだと思う」
--裁判でセクハラが認定された場合は追加処分はあり得るのか
伊藤氏「今日の処分の中に入っているということだと思う」
--減給処分は具体的にどのくらいの金額になるか
伊藤氏「141万円です」
--これは退職金の5300万円から差し引くのか
伊藤氏「はい」
--福田氏はセクハラについて裁判で今後争っていくのか
伊藤氏「すでに次官を辞めており、福田氏が弁護士とどういう話をするのか承知しておらず、分からない。福田氏が訴訟について今後何をするか承知していない」
--調査の中で福田氏は(週刊誌が公開した)録音の声を自身の声と認めているのか
伊藤氏「福田氏が何を言っていたかは差し控えたい」
--財務省は調査を終了するということだが、裁判の結果が出るまでは何もしないのか
伊藤氏「基本的には、調査はこれを持って終了する」
--再発防止に向けてどんなことを考えているか
矢野氏「先日、大臣が幹部を集めて訓示をした。大臣の国際感覚などを踏まえて、セクハラ・パワハラをやっていてはいけないと、広い意味で直さないといけないと強い口調で訓示をした。研修や新しい方策をきちんと考えないといけない。女性の立場から、若い人の立場から英知を出し尽くしていきたいと思う」