三菱重工業は24日、公募していた長崎市中心部の工場跡地再開発事業で、サッカーJ1のV・ファーレン長崎を運営する通信販売大手、ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)などの企業グループを優先交渉先に決めた。サッカー専用スタジアムを核にホテルやオフィス、商業施設を建てる構想で、J1長崎の新本拠地となるサッカー場の建設が動きだす。
三菱重工によると、再開発予定地は、南端部がJR長崎駅から約500メートルにある長崎造船所幸町工場の跡地約7ヘクタール。
ジャパネットによると、外資系コンサルティング会社と組み、5年後をめどに2万3千人収容のスタジアムを建設する。今シーズンにJ1に初昇格した長崎の本拠地は、長崎県諫早市にあり、周辺に宿泊施設が少ないことやアクセス面が課題だった。
公募に対し、ジャパネット陣営のほか、JR九州を含む複数の企業グループが商業施設などの建設案を提示していた。