財務次官セクハラ疑惑

福田淳一財務次官の辞任を正式決定 5300万円の退職金は保留

 政府は24日の閣議で、セクハラ疑惑を報じられた財務省の福田淳一事務次官の同日付の辞任を正式に決めた。事実上の更迭となる。福田氏はセクハラ疑惑を否定しており、野党が要求している懲戒処分は見送った。規定で約5300万円となる退職金の支払いは保留し、今後のセクハラ疑惑の調査結果次第では減額を検討する。後任は当面、矢野康治官房長が代行する。

 麻生太郎財務相が閣議後の記者会見で発表した。麻生氏は、福田氏のセクハラ疑惑をめぐる調査について、被害を公表したテレビ朝日の協力を得て、早期の事実解明を目指す考えも強調した。ただ、任命責任を持つ自身の進退については「考えているわけではない」と改めて否定した。

 今月12日発売の「週刊新潮」は、福田氏が複数の女性記者にセクハラ発言を繰り返したと報道。その後、福田氏のセクハラ発言とされる音声をインターネット上で公開した。これに対し福田氏は疑惑を否定したものの、「職責を果たすのが困難だ」として、今月18日に辞任の意向を表明した。

 福田氏のセクハラ疑惑をめぐっては、福田氏が次官を辞任し財務省を退職した時点で懲戒処分の対象から外れることから、野党が辞任前の処分と被害女性への謝罪を財務省に強く求めていた。財務省による決裁文書の改竄が発覚した学校法人「森友学園」問題で批判が高まる中での度重なる不祥事で、財務省の信頼は完全に失墜した。

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