トロント車暴走

歩道突っ込み10人死亡 ワゴン車の男拘束 地元警察は「意図的な犯行」

 【トロント=上塚真由】先進7カ国(G7)外相会合が開かれていたカナダ・トロントで23日午後1時半(日本時間24日午前2時半)ごろ、ワゴン車が歩道に突っ込み、地元警察によると、少なくとも10人が死亡、15人が負傷した。地元警察は運転していた男の身柄を拘束し、詳しい状況を調べている。

 在トロント日本総領事館によると、23日夜時点で、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。

 地元警察は会見で、運転していたのは、トロント市郊外に住むアレク・ミナシアン容疑者(25)と発表。過激組織との関係は確認されておらず、現状ではテロ事件かどうかは判断できないが、事故ではなく「意図的な犯行」との見方を示した。

 警察によると、白いワゴン車が縁石に乗り上げて歩道に突入。約1キロにわたって暴走し、歩行者を次々とはねた。事件を近くで目撃した男性は地元メディアの取材に、時速50キロ以上で暴走していたと証言した。ワゴン車はレンタカーだったという。

 現場は、G7外相会合の主な会場となったトロント大から北に約15キロ。商店などが立ち並ぶ地域で、発生当時は昼食のため外出する人で混雑していた。G7外相会合の警備体制などに変更はなかった。

 カナダのグッデイル公安・非常時対応準備相は会見し、「深刻な事件だ」とする一方、「脅威レベルの変更に値する情報はない」と述べた。

 近年は、欧州や米国の各地で車やトラックを「凶器」にしたテロが多発。昨年10月31日には、米ニューヨークでもワゴン車が暴走し、8人が死亡する事件が起きた。

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