環球異見・フェイスブック情報流出

ターゲスシュピーゲル紙(ドイツ)「民主主義への危険ではない」「怒りの背後に操られる不安」

 独紙ターゲスシュピーゲル(電子版)は8日、「FBは民主主義への危険ではない」と題するオンライン担当編集長、クリスチアン・トレトバー氏の論評を掲載した。FBについては個人情報が不正利用され、米大統領選への介入を許したと批判されているが、同氏は「世界のあらゆるもの同様、有用な道具は武器に変えることできるといっても、それだけで道具自体が悪いということにならない」と主張した。

 同氏はFBへの「怒り」の背後にあるのは、個人が政治や価値の判断で「操られるとの不安だ」と分析する。だが、FB自体は影響を与えるのではなく、「政治的な議論の場」を提供することで逆に「無関心な有権者が投票に行くようにもなる」とも指摘。「民主主義はコミュニケーションによって成り立つ」とし、FBへの過剰な拒絶感をいさめた。

 一方、独誌シュピーゲル(電子版)ではブロガーのサーシャ・ロボ氏が11日掲載のコラムで、FBをめぐりプライバシーを一義的な論点とする議論は「誤り」と主張。問題は自身のアカウントにあふれる情報を熟慮せず「現実」と受け止める利用者が多い中、「いいね!」「悲しいね!」といった評価手法を通じて「感情の拡散を引き起こす影響力」にあるとの見解を示す。