露、米国防総省にサイバー攻撃 シリア駐留情報狙う

 ロシアの軍事情勢に詳しい未来工学研究所の小泉悠特別研究員の話 

 ファンシーベアが米国防総省などにサイバー攻撃を仕掛けた3月上旬は、シリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区でアサド政権やロシアによる反体制派への攻撃が激化していた時期だ。米軍が今後、アサド政権に対し、どのような軍事行動に出るかが当時のロシア政府の関心事だったことは間違いない。シリアに駐留する米軍の最新の情報を欲しがったのは自然な流れだろう。

 また、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンを軍事支援しているとされるロシアは、タリバンに軍事的圧力を継続するアフガン駐留米軍の動きも把握しようとしたとみられる。今後も地政学的な課題に絡み、ロシアはサイバー攻撃を駆使した諜報活動を加速させる恐れが高く、米国にとって脅威になると予測される。

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