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訪日観光の記念に印章を作る外国人客が増えている。「自分の名前が入った土産は珍しい」からだという。五輪・パラリンピック開催で訪日客がますます増えると見込む東京都内の店主らは、はんこの魅力を店頭できちんと伝えたくて英会話の勉強も始める。
英会話講座
英会話講座を開くのは、東京都内の138人の印章店関係者らが加盟する東京印章協同組合。常務理事の山口学さん(50)によると、同組合は2013(平成25)年に五輪の東京開催が決まったのを機に、希望する店舗のウェブサイトの英語版作成など、訪日客呼び込み策に着手した。
「はんことは何ですか」から「代金は先払いですか」まで、店頭で一読するだけではんこの注文ができる一問一答を載せた英文パンフレットも作ったが、英会話講座は、このやりとりを会話でできるようにしようというものだ。「印章店の店頭で必要な会話に絞った講座になります」と山口さん。店主ら40人が受講予定だ。
ひと工夫
実際に印章を購入する訪日客は「増えています」と話すのは、文福堂印房代表取締役の松崎文一(ふみかず)さん(58)だ。