【ベルリン=宮下日出男】独紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)は21日、北朝鮮が核実験中止などの決定を表明したことについて「トランプ米大統領や韓国政府は喜ぶが、これは核保有国として真剣に受け止められることへの要求だ」と伝えた。
同紙は制裁などで疲弊した経済立て直しへの「一定の姿勢転換」とも指摘。今後の韓国、米国との首脳会談では北朝鮮が見返りとして「(制裁などの)軽減を求めてくる可能性がある」との見解を示した。
独DPA通信は北朝鮮の決定に「完全な核開発放棄への言及がなく、この脱落が疑念を生んでいる」と報道。「北朝鮮は緊張緩和の合図を送ったが、紛争の転換点になるのか?」との疑問も示した。