長崎で帆船まつり開幕

 帆船が春の長崎港に集う「長崎帆船まつり」が19日、始まった。快晴で水面がきらめく中、日本やロシアの3隻が優雅に入港した。訪れた人たちは歓声を上げながら、船上の乗組員たちに手を振って出迎えた。23日まで。

 3隻は、幕末の1855年にオランダが徳川幕府に献上した日本初の蒸気帆船を復元した「観光丸」(353トン)や、ロシアの「パラダ」(2987トン)など。

 3人の子と訪れた長崎市の自営業、斉藤すずかさん(27)は「こんなに大きな船を間近で見るのは、なかなかできない」と驚いた様子で語った。長男の大渡ちゃん(2)も「かっこよかった」と笑顔だった。

 まつりは19回目で、長崎市などでつくる実行委員会が主催。期間中、帆を広げる訓練や体験クルーズを予定している。問い合わせは長崎市コールセンター(電)095・822・8888。

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