13年ぶり来日中のスピルバーグ監督、学生らに映画愛を伝授 東京・六本木のイベント

スピルバーグ監督「もともと皆さんは生まれながらに想像力を持っている。子供時代に皆さんは、いろんなファンタジーを想像していた。そういうものをチャネリング(交信)して、ストーリーにしていく。イマジネーションから、何かおもしろいストーリーが浮かんできたら、きちんと書き留めてください」

--好きな日本アニメのキャラクターは?

スピルバーグ監督「一番気に入っているのは、(本作にも登場した)『AKIRA』のバイクだ。若い頃、オフロードでランドバイクの運転を楽しんだ。そして2番目が『メカゴジラ』。すごいね」

--監督は親日家として有名。本作でもさまざまな(日本への)愛が感じられた。日本のコンテンツは、世界中で人気だが、日本人のクリエイティビティについてどう思うか?

スピルバーグ監督「日本には、すばらしい才能が花開いている。特に第二次世界大戦後の人たちが素晴らしかった。私としては、宮崎駿の世界がすごい。彼の名作『千と千尋の神隠し』は本当にすばらしい映画だ。どのディズニー作品よりも優れている。11カ月か12カ月ほど前、私は娘と一緒に宮崎監督と会ったことがある。実は娘はアニメをやっていて、絵を描くのは好き。彼と会えて天国だと言っていた。特別な体験だった。日本には才能あふれる人がたくさんいる。一番美しいのは、日本における人と人との関係だと思う」

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